◆塙保己一エピソードその5.判断力◆


上へ その六へ
保己一の所に「●町」と書かれた手紙を持った者が来て「この町はどこでしょうか」と尋ねた。対応した門人はさっぱりわからずにいたが、保己一は「油町だろう」と答えた。「どうしてですか」と聞くと「これを書いた人が油という字を忘れて、近くにいた人に聞いたとき、さんずいにヨシと教えた。そのとき、さんずいに由と書くべきを、さんずいに吉と書いたのだ」と推理した。本を読んでもらうとき、漢字のへんやつくり、ひらがなか、カタカナかすべてを正確に覚えていたから瞬時に判断できたのである。 塙保己一エピソードその5.判断力