塙保己一エピソード その1.記憶力

保己一エピソードその1記憶力

保己一の書庫には6万冊の本があったとされ、そのすべてを記憶していた。
晩年、ある歌会の判者を頼まれ、50首の歌を聞いて自宅に戻った。
さて、歌を思い出そうとしたが、どうしても3首だけ思い出せなかった。
「わしも、このようにものを忘れるようになっては、もう死ぬかもしれない」とさびしくつぶやいたという。
また、集中力を高めるため「般若心経」を毎日百巻唱え、生涯に220万巻を超えた。まさに努力の人であった。