塙保己一エピソード その9.保己一の人柄

『群書類従』(666冊)は日本で最初の本格的な出版事業であった。
広告募集をかけ、限定予約出版で購入者に負担がかからないよう、月4冊の配本としたのは画期的であった。
このほかにも盲人一座の綱紀粛正を図ったり、豪商との借入金の交渉、幕府との政治折衝、公家・藩主・知識人との交流など幅広い人脈を構築し庶民からも親しまれ、講談や川柳、逸話などにも名を残している。